〜昆虫の杜〜
S.H.フィギュアーツ カブトシリーズのヒザ改造♪
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お題:
S.H.フィギュアーツ、カブトシリーズ。

キャストオフ後のライダーフォームはシンプルなデザインにまとまっています。
その為、フィギュアーツのスタイリッシュなアレンジがとてもよく似合うライダー達です。

しか〜し、その全てを台無しにしてしまう問題がありました。
可動指、じゃなくてO(オー)脚問題です。

ガニ股問題と言い換えても構いません。
ヒロイックなプロポーションを売りにするフィギュアーツにとっては許しがたい致命的な問題でした。
個人的には可動指が無い方が許しがたいですが。。。もういいって? (^^ゞ

今回は、それを解消してみようという試みです♪



結論:

二種類の方法があります。
  • 膝パーツ入替法(写真左)
  • 膝パーツ削込法(写真右)
お手軽改造したい場合はで、入替法がお勧め。
エックス脚が嫌でちゃんと調整したい場合は、削込法がお勧めです♪
(^-^)


改造内容
まずは、問題点の再確認。

O(オー)脚とは、脚を閉じたときに膝関節がくっつかない現象のことです。

いわゆるガニ股とも言われ、素立ちが非常にカッコ悪いものになるので、モデルさんには慣れません。

スタイリッシュなプロポーションを追求するフィギュアーツにとっては、あってはならない現象なのですが、 カブトシリーズ以前のS.H.フィギュアーツでは、デフォルトの仕様です。

写真を見れば、膝関節の上と下とで、脚のラインが一直線になっていないのが分かります。
脚パーツはお湯につければ簡単に分解できます。 スネを膝から引き抜くと、原因は一目瞭然。

もう、膝パーツのジョイント部がひん曲がっています。

恐らく、止め具を強く圧着し過ぎているのが原因だと推察します。
スネパーツの穴自体が曲がって空いている可能性もあります。

もう、欠陥と言っても良い状態ですね。
これは一番O脚度が酷いダークカブトのものですが、大なり小なりカブトシリーズの膝はこんなもんです。
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改造方法その1: 膝パーツ入替法
まずは掲示板で教わった、お手軽対処法をご紹介。
名づけて、「膝パーツ入替法」です♪

軸も穴も内側にひん曲がっているならば、軸を外向きに曲げてあげれば、穴の向きと相殺されてまっすぐになるのではないか?
というシンプルな発想です。

まずは、お湯につけて、膝パーツをモモとスネから引き抜きます。
これが外した膝パーツ。

モモ側とスネ側とで、間接の位置が前後にズレているのが分かります。
S字立ちをし易いように工夫されているんですね♪

その為、上下をひっくり返すことはできません。
いさぎよく左右を入れ替えましょう。
尚、突起の形は、左右対称ではなく右用・左用で別の形をしています。

穴の形状も異なっています。
写真では写りませんでしたけど、(*o*)

その為、普通に考えると左右の入替は難しいように思えます。
ですが、所詮軟質パーツ。無理やり挿せば何でも挿さります。
入れ替えてみたところ。

まぁ、ある程度予想した通り、内側に曲がっているものを左右入れ替えれば外側に曲がります。

内股状態のいわゆるX(エックス)脚になってしまいました。

ですが、O脚の時ほどひどくありません。
若干ではありますが、穴の向きと相殺されたようですね。

特に、右足はそれなりに満足できるレベルにまでまっすぐになりました♪
ちなみに、膝パーツは、モールドが入っており、左右で別物です。

簡単に外れますので、つけ替えてあげましょう。
完成状態♪

さくっと5分もかからず、道具も不要でできるお手軽改造です。

X脚になると、オカマ度が上がってしまうのでちょっと微妙ですが、 そこそこ満足のできるレベルにまで進化します♪

もともとのO脚が軽度ならば、こちらの改造で十分に満足できるはずです。
かなりお勧めです (*^-^*)♪
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改造方法その2: 膝パーツ削込法
重度のO脚を引いてしまった場合。
治したいけどオカマ度を上げるのが嫌という方に、もう少し本格的な調整方法のご紹介。

名づけて「膝パーツ削込法」です。

膝パーツが曲がってしまったのならば、膝パーツをまっすぐにすれば良い。
というしごくシンプルで正当な対処法です。

しかし、曲がっているものを無理やり元に戻すと破損の原因となります。
その為、余計な箇所(ピンク)を削り、必要な部分(黄色)をパテで作ってあげることにしました。
まずは、膝関節がまっすぐになるまで、削り込みます。

半分くらいの太さになるので削り込まれているのが分かりますでしょうか?

あんまりやりすぎると強度が落ちますので、ご注意ください。
スネパーツを戻しつつ、足がまっすぐになるかどうかを調整します。

右足は調整前、左足が調整後です。

結構まっすぐになりましたね。
気にいるまで調整を繰り返すことができるのがこの方法の良いところ♪
上記のように、両足とも、まっすぐになるところまで削り込みます。
しかし、それだけでは、足がグラグラしてしまいます。

そこで、削ったのと反対側にパテを盛り付けて、差し込みパーツの太さを元に戻してあげる必要があります。

写真はパテを盛り付けたところ。

この辺りは、多少いいかげんに作業しても大丈夫です。
ようは太さが出ればそれで良いので。
完成形♪
両足ともにまっすぐになりました♪♪ (*^o^*)/

・・・

あれ? なんか右足はO脚が残っているような・・・

はい。調整ミスです (T-T)

まぁ、そこそこ解消したので良しとしましょうか♪
納得できない場合は、もう一度引き抜いて、削って盛ってを繰り返せば幾らでも調整可能です。

まぁ、地味な作業で面倒なのが欠点ですね (-_-)y~~
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まとめ

以上、フィギュアーツのO脚修復方法の紹介でした。

左が入替法、右が削込法の結果比較です♪

見てきたように、入替法は削込法の1/20 くらいの手間で作業が可能です。
しかし、細かい調整はできません。

対して、削込法ならば、完全にまっすぐになるまで調整ができます。
時間もかかりますけど (^^;

問題の軽重に応じて、使い分けるのが正解かもしれません。
私は、ひどいO脚は削込法で修正し、軽度のO脚はそのまま放置することにしていますけど (^^ゞ

ちなみに、ポーズを付けてしまえば、多少の膝のゆがみは全く気にならなくなります♪


しかし、フィギュアーツカブトシリーズは、保存用も含めて 20体近く買っているのですが、 うち 2体ほど左膝パーツに欠陥がありました。
いずれも下部(スネ側)の関節が破損して外れてしまっているという症状でした。
1体は購入して開封直後から外れていました。
もう一体は動かしていたらすぐに破片が飛び散りました。
どちらも不良品ということで交換してもらっています。
交換対応自体は、迅速・丁寧で非常に好感度の高いカスタマーサポート対応ではあるのですが、 やはり欠陥を抱えた商品とも言えます。

1/10 の確率ですからね。(-_-)

注意:
壊れた時に、改造していると交換してもらえなくなりますので、改造の判断は慎重にどうぞ♪

ということで、今回はここまで。
楽しいフィギュアーツライフをご堪能いただければ幸いです♪ m(_ _)m
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