陸 vs 海研究 その3
陸 vs 海研究 その3
ジーダムとピラゾン どっちを使う? (最終決戦編)
陸の雑魚ジーダムと、最弱の海賊ピラゾン。
バトルロット的に両軍で最も弱いキャラクター同士です。

スターター発売時点ではただの雑魚キャラだったのですが、『陸海空DXスターターセット』で特殊能力を付与されてからは、 その性質が一変しました。
一撃必殺の刺客ビーストとして、デッキの常連のポジションを確保するまでに至っております。

さぁ、それではどちらが強いのか検証してみましょう。
尚、本検証は、「陸 vs 海研究その2 ジーダムとピラゾンどっちを使う?」の続編となります。
以前の検証では、特殊能力を考慮していませんでしたので、今回は特殊能力を含めた検証を行いたいと思います。
直接対決(特殊能力付き)
一発逆転対決(特殊能力付き)
結論
戦術ファイル一覧へ
まずは、どちらが強いのかはっきりさせる為に、直接戦ってもらいましょう。

両ビーストの性能を、特殊能力を含め確認しておきましょう。
名前内訳特殊能力
ジーダム 513[ 6-4-2-1-0 ] 自分のマジックロットを捨てた数だけ、自分のバトルロットの目にプラスすることができる
ピラゾン 511[ 9-1-1-0-0 ] このバトルでは自分のバトルロットの [0] を [9] として扱う
では、特殊能力を使っての対戦表を作って見たいのですが、その前にジーダムの能力について検討しておきたいと思います。

ジーダムのドーピング能力について
ジーダムの特殊能力は無条件ドーピング発動です。
マジックロットを捨てた分だけ強化可能なのですが、いったいどれだけ捨てると仮定しましょうか?

実際にはデッキ構成により異なります。
例えば、ライオーガ、キラーシャーク、ジーダムのように、マジックロット補給役として加わっている場合には、 自分のドーピングに使えるマジックロットの数は少なくなるでしょう。
対して、ジーダム、ピラゾン、レインボーサムのようなマジックデッキの場合には、ふんだんに使えることでしょう。

ここではジーダムをフル活用することを仮定して、自分のマジックは全て自分で使うとしましょう。
すると、その後のマジック応酬用に1つ残して、4つがドーピング可能なボーダーラインと考えて良いのではないでしょうか?

つまり、ジーダムのバトルロットの目は、[ 10-8-6-5-4 ] の合計33 となります。
これは強そうだ♪ (^-^)

ただ、対するピラゾンも、[ 9-9-9-1-1 ] とキラーシャークと同じ(合計29)に変わります。
やや低いながらインパクトタイプですからね。
対戦成績はどうなるでしょうか??

ジーダム vs. ピラゾン対戦表
いつものごとくマジックはあまり考えずに、バトルロットのみの勝率を見てみたいと思います。

対戦表 ピラゾン
1 1 9 9 9 E
ジーダム
(+4)
4 3 3 5 5 5 E
5 4 4 4 4 4 E
6 5 5 3 3 3 E
8 7 7 1 1 1 E
10 9 9 1 1 1 E
E E E E E E -
軍勢 勝ち数 勝 率 差合計 差平均
ジーダム 18 51.4% 59 4.5
ピラゾン 17 48.6% 39 3.3
引き分け 1 - - -
補足事項:
  • "E" はエンブレムの略
  • 対戦表の数字は、バトルロットの目の差
  • 引き分けはやり直しになるので、勝率は引き分けを無視して勝ち負けの比で出しています。
  • 差合計は、勝った時のバトルロットの目の差(=対戦表の数字)を合計したもの
  • 差平均は、差合計をエンブレム以外の勝ち数で割った数で、一回当たりの差の大きさ

はい。もの凄くいい勝負ですね。
でもギリギリブースト+4でジーダムは勝率を 5割以上確保できることが分かりました。
ノーマル対決ではジーダムの圧勝でしたから、ピラゾンの特殊能力の底上げパワーの凄さが伺い知れます。

しかし、ジーダムの特殊能力の良いところは、状況に応じてブースト度合いを後から調整することができる点です。
場合によっては、更なるブーストも可能なわけでピラゾン以上の無敵能力と言えます。(^^;

分かり易くジーダムの底上げが必要な度合いを表で確認してみましょう。

対戦表 ピラゾン
1 1 9 9 9 E
ジーダム
0 1 1 9 9 9 E
1 - - 8 8 8 E
2 1 1 7 7 7 E
4 3 3 5 5 5 E
6 5 5 3 3 3 E
E E E E E E -
これはノーマルジーダム vs. 特殊能力ピラゾンの対戦表になります。
表の対戦成績の各欄の数字はバトルロットの差分を表していますが、この数値+1 が逆転に必要な数字となりますね。
[E} の列と行は、ブーストしても意味がありませんのでそこを除くと、必要なドーピング数は以下のとおりです。
尚、ドーピング平均とは、この勝率を出す為に必要最低限のドーピング数の平均値です。
ドーピング
個数(MAX)
ジーダム
勝ち数
ジーダム
負け数
引分けジーダム
勝率
ドーピング
平均数
01122333.3%+0.0
+11320339.4%+1.0
+21520142.9%+1.5
+31517446.9%+2.1
+41817151.4%+2.6
+51814456.3%+3.3
+62114160.0%+3.6
+72111465.6%+4.4
+824 8475.0%+5.3
+927 5484.4%+6.0
+10305185.7%+6.2

この表の意味するところは、
+4 のドーピングで勝率は 50% を越えます。
つまり、ジーダムは [6] が出たら絶対負けないようにドーピングするだけで 50% 以上勝てるということです。
その場合は、平均2.6個捨てれば勝てます。
十分現実的な数値ですね。

さらに読みこむとジーダムの取るべき戦略の効果も見えてきます。
例えば、+6 のドーピングのケース。
ここから、相手が [9] を出した時に、[6] と [4] が出たらドーピングして残りは捨てる作戦でも 6割勝てるということも見てとれます。
最大 6つのマジックを捨てる覚悟は必要ですが、実際の捨てる数の平均を取ると、3.6 個です。
当初予定の 4つに収まる数値ではあります。

まとめ
なんかジーダムの使い方特集の趣が強くなってきてしまいましたね (^^;

ただ、直接対決ではジーダムの方が強いことが明らかになりました。
ピラゾンの凄まじい特殊能力の更に上を行った感じですね。
但し、ジーダムのドーピングは 4つ程度は覚悟しておいた方が良さそうです。
特殊能力を使った対決を確認しましたので、今度は特殊能力を使った大物食いの可能性を検証してみましょう。
今回もお相手はキラーシャークとライオーガですが、おまけでキャプテンイーグルも入れておきましょうか。
そしていずれも特殊能力を発動させてみたいと思います。

名前内訳特殊能力
ライオーガ 130[ 9-8-7-5-1 ] このバトルでは自分のバトルロット [1] を
[エンブレム] として扱う
キラーシャーク 129[ 9-9-9-1-1 ] 自分がバトルロットをシュートしたとき [1] が出たら、もう1回だけシュートしなおせる
キャプテンイーグル 131[ 7-7-7-7-3 ] このバトルでは相手のバトルロットの数値から−2することができる

ピラゾンの成績
まずは弱かったピラゾンから。
ノーマルキラーシャークとの対決と言ってもよいですね。
そりゃあ特殊能力付きの方が強いに決まっていますが、どれだけ肉薄できるかです。

対戦表 ライオーガ バースト
E 5 7 8 9 E
ピラゾン 1 E 4 6 7 8 E
1 E 4 6 7 8 E
9 E 4 2 1 - E
9 E 4 2 1 - E
9 E 4 2 1 - E
E E E E E E -
軍勢 勝ち数 勝 率 差合計 差平均
ピラゾン 14 43.8% 21 2.3
ライオーガ 18 56.2% 85 6.3
引き分け 4 - - -

つづいて、キラーシャーク バーストとの対戦成績です。


対戦表 キラーシャーク バースト
1 9 9 9 9 9 9 E E
ピラゾン 1 - 8 8 8 8 8 8 E E
1 - 8 8 8 8 8 8 E E
9 8 - - - - - - E E
9 8 - - - - - - E E
9 8 - - - - - - E E
E E E E E E E E - -
軍勢 勝ち数 勝 率 差合計 差平均
ピラゾン 10 31.3% 24 8.0
キラーシャーク 22 68.7% 96 8.0
引き分け 22 - - -
キラーシャークバーストの特殊能力は彩美館ルールで判定しています。
詳細は、陸vs海研究その1 バーストモード対決の項を参照して下さい。
公式ルールでの厳密な数値のもとめかたは、空研究その1 特殊能力検証(2013年1月追記)の項を参照して下さい。

そして、最後にキャプテンイーグルとの対戦成績です。
対戦表 キャプテンイーグル バースト
3 7 7 7 7 E
ピラゾン 0 3 7 7 7 7 E
0 3 7 7 7 7 E
7 4 - - - - E
7 4 - - - - E
7 4 - - - - E
E E E E E E -
軍勢 勝ち数 勝 率 差合計 差平均
ピラゾン 8 34.8% 12 4.0
キャプテンイーグル 15 65.2% 62 6.2
引き分け 13 - - -

以上です。
キャプテンイーグル強いですねぇ♪
続いてジーダムです。

ジーダムの成績
どうしようかな。
ドーピングバリエーションを全パターン洗い出すのは面倒なので、+4でおおよその当たりを付けてみましょうか。
対戦表 ライオーガ バースト
E 5 7 8 9 E
ジーダム
(+4)
4 E 1 3 4 5 E
5 E - 2 3 4 E
6 E 1 1 2 3 E
8 E 3 1 - 1 E
10 E 5 3 2 1 E
E E E E E E -
軍勢 勝ち数 勝 率 差合計 差平均
ジーダム 12 36.4% 16 2.3
ライオーガ 21 63.6% 29 2.6
引き分け 3 - - -
あ〜、これはキツイなぁ〜。
50% 越すには、あと2つドーピングして+6する必要ありますね。

つづいて、キラーシャーク バーストとの対戦成績です。


対戦表 キラーシャーク バースト
1 9 9 9 9 9 9 E E
ジーダム
(+4)
4 3 5 5 5 5 5 5 E E
5 4 4 4 4 4 4 4 E E
6 5 3 3 3 3 3 3 E E
8 7 1 1 1 1 1 1 E E
10 9 1 1 1 1 1 1 E E
E E E E E E E E - -
軍勢 勝ち数 勝 率 差合計 差平均
ジーダム 18 34.6% 34 3.1
キラーシャーク 34 65.4% 78 3.3
引き分け 2 - - -
これまた厳しい。
勝率50%以上を目指すなら、更に+3して、+7を覚悟する必要があります。

そして、最後にキャプテンイーグルとの対戦成績です。
対戦表 キャプテンイーグル バースト
3 7 7 7 7 E
ジーダム
(+4)
2 1 5 5 5 5 E
3 - 4 4 4 4 E
4 1 3 3 3 3 E
6 3 1 1 1 1 E
8 5 1 1 1 1 E
E E E E E E -
軍勢 勝ち数 勝 率 差合計 差平均
ジーダム 12 35.3% 13 1.9
キャプテンイーグル 22 64.7% 53 4.1
引き分け 2 - - -
ここでもキャプテンイーグルは強いですが、追加で+2してあげれば、ジーダムの勝率は 50%を越えそうですね。

まとめ
こんな感じになりました。
両ビーストの結果を、勝率だけ表にします。
全ビーストが特殊能力を発動した時の結果です。

vs陸大将 vs海大将 vs空大将
ピラゾン 43.8% 31.3% 34.8%
ジーダム(+4) 36.4% 34.6% 35.3%
こんな感じです。
ノーマル時検証よりは成績が上がっていますが、 それでもエースキラーとしての破壊力には欠けていますね。
積極的に金星を狙って行けるほどの力はありません。

勝率的にはややピラゾンの方が優勢です。
ただ、これはあくまでもジーダムがドーピングを4つにした時の結果です。
ジーダムは、マジックロットがあればあるほど強くなります。
そして、最大で+7まで引き上げれば勝率50% を越えますので、積極的に勝負に出る価値が出てきます。

マジックロットを7つ捨てる行為を、非現実的と捉えるか、積極的に戦略として組み込んでゆくかで、ジーダムの評価は変わってくるでしょう。
ピラゾンとジーダムの特殊能力の評価をしてきました。

いずれもバトルでは全く期待できない雑魚中の雑魚から、一撃必殺を狙える大物キャラへと大きく変貌をとげています。
恐るべき特殊能力ですね。

かなりの強豪に変貌したので使い勝手は良くなりましたが、ピラゾンは大将クラスと戦わせるのはちょっと無謀なので、中堅どころを狙ってゆく方が良いでしょう。

そして、使い方次第で対大将用刺客として活躍が期待できるのはジーダムですね。

ピラゾンの性能はこれで頭打ちですが、ジーダムの場合はマジックロットがある限り能力を引き上げることが可能ですから。
+7程度であれば、マジック5のビーストを2体投入すれば実現可能です。
敵の大将クラスと互角に戦えるのであれば万々歳でしょう♪

また、ジーダムの場合、目を見てからドーピング量を調整できますので、最初の対戦時にはただの弱いネズミのままなんですよね。
これ意外と大事で、相手がジーダムの怖さを知らないと特殊能力を温存してくる可能性が高いというのが経験則ですw
そうすると、+4のままで十分な勝率を叩きだすことができます。
実は刺客としてかなり使えるネズミなんですねw

逆に、万一特殊能力を使われてジーダムが敗れたとしても、大将クラスの特殊能力を消費させることは後々の大将対決にとって大きなアドバンテージです。

あと注意点ですが、ジーダムをマジック供給役にするのか、相手の撃破役として使うのかで、デッキ構成が変わってくる点が挙げられます。
大量のマジックを保持できますが、全部自分で使っては供給役としては意味がありません。
予め、ドーピング可能マジック枠に上限を決めておくと良いでしょう。
運が勝敗を大きく左右するゲームです。無理に押さないで時には引く事も肝心です。
無謀なドーピングにはくれぐれもご注意くださいw

月並みな結論で恐縮ですが、
使い方とデッキ構成のバランスを取ることが大切ですね♪


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