マジックロット研究 その1
マジックロット研究 その1
マジックで逆転って本当にできるのか?
ビーストサーガのルールでは、同時にバトルロットを振った後で、目の弱い方からマジックロットを一回ずつ振ってバトルロットの目を補います。
単純に考えるとマジック使い方に戦略性を持たせることで、サイコロの偶然性だけでない駆け引きの要素をゲームに加味しているように思います。
実際にやるとマジックロットで大きく結果が左右されますしね。

その反面、マジックロットに戦略性ってあまり無い気もしているんですよね。
あまり選択の余地が無いというか、マジックが十分な数あれば誰が使って同じ使い方になるような気もしています。

それにバトルロット対決に負けた方が先にマジックを振りますから、勝った方は負けた方のマジックを見て自分をマジックを決めることができます。
すると、相手と同じマジックを常に使い続ければ(確率的に)負ける事は無いとも考えられます。
もちろん、一時的に負けることはありますよ。ただ10回、20回と戦いを続ければ、勝敗は「バトルロットが強い方が絶対に勝つ」と言えるのではないでしょうか?
そんな疑念があるのです。

まぁ、その辺りの疑念の詳細はいつの日かマジック戦略として考えてみたいと思います。

相手を同じマジックを使うという無味乾燥な戦略が効果的であるという前提に立つとして、じゃあマジックの与える影響はどの程度のものなのでしょうか?
個人的には、バトルロットの結果に修正を加えるという意味で、マジックの効果を「マジック補正」と呼んでいます。
今回は、そんなマジック補正の効果について検証してみたいと思います。
ブーストマジック検証
ミラーマジック検証
マジック補正と戦略
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まずは、ブーストマジックです。

バトルロットの目に単純に数値を加算するマジックです。
他のマジックよりも確率が高い傾向がありますので、もっとも良く使います。
当然ながら、加算する数値が大きいほど、目が出る確率は低くなるようになっています。

バトルロットが僅差の時には、このマジックをお互いに打ち合うような闘いとなります。
ただバトルロットの目が小さい方からマジックを振ることになるので、大きい方は、相手と同じもしくはそれ以下のブーストを使うことになります。
バトルロットでついた差を更に広げる必要はありませんからね。
結果として、バトルロットの大きい方のマジックの成功確率は、先に振る小さい方の成功確率より高い or 同じになるのが通常です。

ここでは同じマジックをぶつける(=同じ確率)という前提で考えましょう。
すると、、、

バトルロットの目が大きい方が逆転される時は、相手が成功し、なおかつ自分が失敗した時となります。
つまりバトルロットでの自分の勝利は、(1−(相手が成功する確率 × 自分が失敗する確率))の確率に縮小されます。
これを「マジック補正」と勝手に呼んでいます。

2012年10月時点での、ブーストマジックのマジック補正を見てみると、
効果レベル確率マジック補正備考
+3Lv.14面 (2/3)77.8%
+4Lv.13面 (1/2)75.0%
+4Lv.24面 (2/3)77.8%
+5Lv.12面 (1/3)77.8%
+5Lv.23面 (1/2)75.0%
+6Lv.12面 (1/3)77.8%レアアイテム
こんな感じになります。

実際には、マジックのブースト数値や確率に関わらず、75% 程度の「マジック補正」効果です。
マジックによる逆転確率は 1/4 以下でほぼ固定。ということになります。
どのブーストを使おうが変わりません。
+3 だろうが、+6 だろうが、逆転確率は大して変わらないので考えるだけムダということになりますねw

あ、もちろん、相手と同じマジックを持っているという前提があっての検証です。
ただそんなに条件の厳しい前提ではないはずです。(レアアイテムを除けば)
そして、次に検証したいのはミラーマジックです。

バトルロットで、[E] が出た時に対処できる方法としてはミラーマジックで必殺技を跳ね返すしか方法がありません。 (チェンジやリバースもありますが確率からして現実的ではありませんw)
そして、このミラーで跳ね返された必殺技は、再びミラーマジックを使うことで再度跳ね返すことが可能です。
公式のルールでは明記されていませんが、体験会でタカラトミーのお兄さんがそう説明していました。
ちなみに我々は「ミラー合戦」と呼んでいます。

ミラーマジックには、3面(確率1/2)のレベル1と、4面(確率2/3)のレベル2が存在します。
それぞれで、ミラーによる逆転確率を計算してみました。

逆転される確率は、相手が成功する確率 × 自分が失敗する確率 となります。
自分が [E] を出した時に逆転される確率は以下のとおりです。

自分
Lv.1 Lv.2
相手 Lv.1 25.0% 16.7%
Lv.2 33.3% 22.2%

注目すべきは、レベル1同士よりもレベル2同士の方が確率が低いことですね。
上級マジックが出ればでるほど、マジックによる逆転可能性は下がる傾向にあります。
逆に言うと確実に上級マジックを手に入れることが重要となってきて・・・タカラトミーの罠が待っていそうだな (-_-;;

まぁ、[E] がでれば、75% の確率で勝ちが決まると思っていれば良いでしょう。 あとは、デッキにミラーは最低でも 2つは入れておきたいですね。
ミラー切れは悲しいので。
これまで見てきたように、結局バトルロットの結果が重要で、マジックはそれを低い確率でひっくり返す事ができる程度の効果しか持っていないことが分かります。
このようにマジックが勝率に与える影響を「マジック補正」と呼んでいます。
まだデッキも発売されていませんが、マジック依存の空の軍団は何か弱そうですねw

マジック補正のかけ方に工夫の入る余地はあまり無かったりします。
もし、マジックについて戦略の入る余地があるとすれば、
  1. バトルロットでそもそもマジック補正が入らないような戦い方をする
  2. マジックの物量で、相手のマジック切れを狙う
  3. 特殊効果で、マジックの利用に制限をかける
くらいでしょうか?

1番目のマジック補正が入りにくい戦いをし易いのは、海のインパクトデッキです。
勝つ時は圧倒的な数値で勝ち、負ける時は悲惨な負け方をしますから。ブーストでは救えないケースに多々遭遇します。

2番目のマジックの物量で攻める戦い方は、現行ルールでは難しいかもしれません。
公式の 3 on 3 では、バトル数は引き分けを除けば 3〜5回しかありません。
マジックロットが3以上のキャラを一体入れておけば、まず足りなくなることは無いでしょう。

一番期待したいのが3番目ですね。
バトルロットとマジックロットの駆け引きだけでは戦略に限界が出てきます。
今後、ビーストサーガの世界の奥行きがどれだけでるかは、面白い特殊能力がどれだけ出てくるかにかかっている気がします。

これ、検証じゃなくてコラムじゃね? とか思った貴方・・・正解です (^^ゞ


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